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かわず草子

かわず草子

帝王切開ってこんな感じ

一人目二人目が逆子で帝王切開でした。三人目は正常位だけど、頭が大きめだとか、前にお腹がせり出しているタイプだとか言うわけで、同じく腹切りとなりました。もっとも、たいていの場合、一人目で切るとあとは安全策をとって帝王切開になるケースが多いようです。

三人目ともなると、手順がわかってるので余裕。
午前中から術前処置を受けつつ、看護師さんと雑談。
ちなみに話題はシャワー付きトイレについて・・・

いよいよ手術、さすがに緊張しますが・・・部分麻酔なのでやはり先生と雑談。お腹開けられた状態でしゃべってる自分を想像すると変ですな。

「緊張してドキドキするわあ」
「でも、脈拍は落ち着いてきてるでえ?」

「術後の後陣痛も感じない麻酔ってないんですかねえ?」
「ないなあ・・・全身麻酔か。あれは赤ちゃんも麻酔かかるで」

「先生、ついでに脂肪もとってください。あ、あと皮膚がきれいになるように縫ってくださいね」
「・・・脂肪はとるほどない」

うるさい妊婦だと思われてたでしょうね・・・・
でも、これは初めのうちだけ。赤ちゃんを出すときはけっこう強くお腹をギュッギュと押されるのでしんどいです。どうやらこの子は大きいらしい・・・

3538gの女の子でした!
産声を上げて、手足をばたばたさせて!
太い臍の緒を処置してもらうと早速私の元へ。
といっても、両腕が固定されていて、点滴や血圧計がはめられているのでダッコは出来ません。指先でそっと触れるのがせいいっぱい。それでも、全身麻酔で気がつかないうちに産まれていた、なんてのよりはずっといい。この瞬間は一生忘れない、かけがえのない瞬間だから。

しかし!
感動もそこそこに、さっそく後陣痛がやってきました。
先生が胎盤をドボンと受け皿に入れた後くらいからでしょうか。
息苦しい!なんだか胸の上にコンクリートの固まりが落ちて来るみたい。
縫うときは子宮を外に出すって聞いたけど、ホントかな・・・
一番上の皮膚を縫い上げる頃には麻酔がかかってるはずのお腹にもギュウッと絞られるような感覚が。

「ありがとうございました」
なんとかそう言ったと思うのですが、もう気分が悪くて良く覚えていません。
部屋に戻る途中、吐いてしまいました。

しばらくして赤ちゃんが連れてこられ、寝たままの状態でおっぱいをあげました。力強くて頼もしい吸い方、これなら安心。すぐに新生児室に連れて行かれましたが、少しの間でも肌をふれあえる瞬間があるってうれしいですね。

帝王切開は後からがしんどい。
後陣痛は個人差があるので何とも言えませんが、傷の痛みとダブルで来るのでホント痛いです。麻酔は徐々に切れて、術後6時間ほどで足が動き、膝下、腰と順に動かせるようになりました。それに伴って、痛みも。
ギリギリ、ガツンガツン、ズキズキ・・・・
ノミで骨を穿たれてるような。体を強く絞られているような。
子宮が収縮すると子宮の傷も痛むんでしょうね。
ベット脇の壁、ちょうど手がかかるところだけすり減ってるのは、もしかして手術を受けた人たちが壁をたたいたり手を押しつけたりしたからでしょうか。
痛み止め打っても後陣痛は感じるものです。経産婦ほど痛がるそうです。
最初の晩は痛みと吐き気。「あと三日!」と自分に言い聞かせ、赤ちゃんのことを思い出して耐えました。

「二晩は寝られないだろうな」

この予想は外れました。
三日三晩、ほとんど寝られませんでした。
三人目、やはり痛かった。

それでも2日目には部屋を車椅子で移動。
3日目も点滴や導尿の管は外れない。

そう、管が外れた頃から楽になってきました。痛みはありますが、なんとか動けます。食事も重湯から始まって、徐々に普通食へ。
人間やはり、自力で動き食べないと体も回復しませんね。

おっぱいも自然に出てきました。上の子のときもそうでしたが点滴だけなのになぜか良く出る。
予定より早く一日母子同室となりました。

術後の傷は、3ヶ月くらいで赤い線に、一年くらいで肌の色に近くなりました。回復に個人差はあるようですが、私の場合みみず腫れになるのはいやなので、術後一ヶ月は傷を刺激しないようにガーゼなどを当てていました。その後はマイクロポアというテープを、傷を合わせるようにして貼っていました。これは大きな病院の売店などで売っています。おすすめです。

私は先生に四人目も産める、といわれました。癒着や皮膚の状態など人ぞれぞれですが、一度切ったら産めない、というわけではないようです。

長くなりましたが、帝王切開ってどんなものか、少しおわかりいただけたでしょうか・・・意外に情報が少ないので、私も一人目の時不安でした。でも、痛くても傷跡のこっても、やはり子供を産む喜びのほうが大きいですね。



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